【GIVE&TAKE レビュー】与える人こそ成功する時代に乗り遅れない方法

書評
ロングセラーになっているけど、「GIVE&TAKE」は読んでみる価値はあるのかな?

こんにちは、年間70冊のビジネス書を読んでいるたべっちです。

今回は、アダム・グラント先生が書かれた”GIVE & TAKE ”について、読む価値があるのか、読んだ感想や大事だと感じたポイントを中心にお伝えしたいと思います。

まず、本書の結論を先にお伝えしますね!

本書の結論;与える人は成功する、ただし全員ではない

 

本書を読むと、与える人が成功する理由、失敗しないための考え方が分かりやすく書かれています。

自分の振る舞いが気になっている人にとって、読むべき1冊です。

本書を読むべき理由

  • 与える人の成功する本質的な理由がわかる
  • 奪う人への対抗方法がわかる
  • ビジネスマンとしてどう振る舞うか、ヒントが具体的に書かれている

 

心理学実験の結果や実例をもとに書かれているので、説得力があります。

自分も与える人になりたいなと心から思いました!

たべっち
ビジネスで成功する本質を知りたい人、必見の1冊です!それでは、行きましょう!


目次

GIVE&TAKE 全体を通して

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本書を理解するためには、人には3種類いることを認識しましょう。

  • ギバー   人に惜しみなく与える人
  • テイカー  真っ先に自分の利益を優先させる人
  • マッチャー 損得のバランスを考える人

 

ギバーになれれば、人生が上手くいくというのが本書の結論です。

では、与える人になれば、誰でも成功するのか?というと、答えはNoです。

成功するギバーもいれば、うまくいかないギバーもいます

たとえば、仕事の評価について言及しているのですが、評価上位10%、下位10%ともにギバーなんですね。

同じ与える人でもここまで違いが出るのか?といった疑問は、読み進めることで解消していきます。

 

本書では、成功しているギバーが重要視している分野成功するギバーになるために気を付けるべきポイントを示しています。

成功するギバーになるために気を付けるべきポイントは、要チェックです!

ここからは、参考になった話やもっともタメになる話を中心に紹介していきますね。

GIVE&TAKE 参考になった話

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ここでは、参考になる話を3点していきます。

ビジネス、子育てで使えるギバーの話を紹介していきますね。

スターを育てる確実な方法

「あなたは、出来る人!」と信じる、それだけです!

自己成就予言(他人から期待されると、それに沿った行動をとって期待通りの結果を実現すすること)が働くからです。

ギバーはどの人も才能がある人間と信じているので、良いところを引き出そうとします。

 

部下の立場だと、上司が自分に期待しているかどうか、雰囲気で気づきますよね。

期待されてるなと思うと、裏切りたくないから頑張るんですね。

子育てにもこの考え方はそのまま使えます。

子供の才能を信じれば大きく育つので、お父さん・お母さんは子供さんのこと信じてあげましょうね。

他人に好かれる人の行動

"アドバイスを求めること"

これだけで、他人から好かると本書では解説しています。

金融、製造業にかかわらず、どんな業種でも好感度に影響することが実証されているんですね。

 

実体験ですが、素直に聞いてくる部下や後輩って、好感度高いです。

その時に、言い訳せず、実直にアドバイスを求められると応えようとします。

 

ギバーとどう関係するかというと、ギバーは弱みを見せられるんです。

テイカーは、自分の弱みを一切見せようとせず、マッチャーは、返す借りが出来たと考えるので、アドバイスをもらうことをためらうんですね。

アドバイスを素直に求められる、求められたら、答えてあげる。

これが出来れば、成功するギバーに1歩近づけます。

「○○さんのために」がすごい力を生む

誰かのために交渉する意識を持つ”と、交渉は劇的にうまくいきます。

ギバーは相手を喜ばそうとするので、交渉になると譲歩してしまいます。

与えようとする人の悩みですね。

本書では、転職での給料交渉を例に出していますが、ギバーは交渉が出来ず、不利な条件を飲むことが多いのです。

 

じゃあ、どうするか?

解決策は、”自分自身を家族に代わって交渉する代理人と考える”です。

家族のためにと考えることで、粘り強く交渉出来るようになります。

自分以外のために頑張れるのがギバーなので、効果は抜群です。

 

ビジネス上の交渉事では、活用できる考え方ですね。

この商談が家族の生活を守るためと考えれば、へたなこと出来ません。


GIVE&TAKE 納得できなかった話

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どうしても納得出来なかった話を1つだけしていきます。

寄付したら、年収が上がる話

成功するギバーになるために気を付けるべきポイントで紹介されている話です。

 

よく言われていることですし、実際のデータつきで紹介されているのですが、自分に実感がないので、疑問です。

本書では、2000年のアメリカで行った3,000人規模の調査結果を示していて、寄付金が1ドル増えるごとに収入が3.75ドル高くなっています。

だから、より多く与える人は、より多く稼ぐようになると言っているのですが、アメリカだけでしょ?と思ってしまいます。

 

日本と文化の違いもありますし、僕自身寄付をしてきましたが、特に年収が上がったとは感じませんでしたね。

日本でも寄付と年収の関係を調査してほしい!

GIVE&TAKE もっともためになった話

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本書で1番大事になる話をしていきます。

こちらも、成功するギバーになるために気を付けるべきポイントで紹介されている話です。

 

”成功するギバーは、「他者志向的」”である

これが本書が一番伝えたいことです!

 

自分の利益を見失わず、「いつ、どこで、どのように、誰に与えるか」を決めれる人になることが成功の道です。

テイカーに近づかず、本当に助けを必要としている人に手を差し伸べることが出来れば、あなたは成功するギバーです。

 

ちなみに、失敗するギバーは誰にでも与える「自己犠牲的」な人のこと。

誰でも助けて、テイカーに奪われ、自分の利益を損なう人のことをさします。

イメージを表にしてみました。

自己利益への関心

 

自分の利益も相手の利益も考えてあげられる人が、成功するギバーです。

人を助けるのに自分の利益を考えるのか?と言われたら、その通り!と答えます。

WIN-WINの関係を作り上げられるのが、成功の証です。

 

相手を見極めるとか、難しいですよ?という方に、僕の経験も含めて、見極めるための方法を1つお伝えします。

自分の話ばかりしている人は、離れろ!

自分の自慢話や過去の話ばかりする人、職場とかにいませんか?

そんな人は、相手の時間を奪う感覚がない = テイカーと考えましょう。

対抗方法は色々ありますが、関わらないようにすることが最善です!

GIVE&TAKE まとめ

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本記事のまとめ

  • ギバーがなぜ成功するのか
  • 成功するギバーになるための方法
  • 失敗するギバーにならないために

 

GIVE & TAKE を読んで、奪うほうが得すると思っている人は考えを改めましょう。

遠回りになるのですが、ギバーとして振る舞うほうが最終的には得をします。

僕の尊敬する方々は、さらに上の話をされています。

既に成果を上げている方々は気づき、高いレベルの思考になっています。

最終的にはこの姿を目指していきます。

 

最後に人が幸せと感じる瞬間の話をして終わりにします。

自分のためにお金を使っても、幸福度は変わらず、他の人のために使った人は、幸福度がかなり上がった

 

他の人のために何かすることは、僕たちにとって、幸せになれる行動です。

自分、他人の利益を大きくし、WIN-WINの関係を築けるギバーになりたい人、必読の1冊です!