AIに負けない子供を育てる 書評

書評

ブログを始めるにあたり、どんな題材にしようか、悩みました。

ブログを書くのなら、文章に関する本が良いなと考えていた時に、候補がいくつか思い浮かんだ中で、今回は、昨年の本ですが、文章を書くという点ですごく大事なことが書いてあるので、この本の感想にしてみました。

少しでも参考になれば嬉しいですね。


概要

著者は前著で紹介していたAIで東大合格を目指す’東ロボ’を開発していたが、プロジェクトは残念ながら、断念することとなりました。

自然言語処理が難しく、合格ラインに届く目処が立たない、そこから読解力を計測する指標を作り始めます。

作り始めた時に、あれ?大人の読解力も低くないか?となります。

文書読解の能力を7つに設定し、テストの作成過程、テストのサンプル、テスト結果の分析を経て、子供の読解力を上げる自治体の取り組みに話が進んでいきます。

実際の授業の流れも一章分、触れており、最後に大人の読解力に触れています。

テスト作成に関わった方の体験談は、読解力が上がっていく過程が示されています。

・ここが参考になった

読解力テストのサンプルを解くことが出来て、自分の読解力が参考ながら、分かります。

私はやってみて、評価項目7つのうち、3つで落第点でした。

仕事が出来るとは、読解力がポイントだったのです。文章の読み方で、キーワードを拾っているのが読解力を落とす要因になっていると指摘され、図星でした。テストの結果が良くなかったのは、ここに1つ原因がありそうです。

キーワード読み、新聞とか、流し読みしてるけど、ダメなのを今更ながら、自覚するところです。

・ここはよく分からなかった/納得できなかった

とはいえ、テスト結果の分析が自身の結果とはまりきらず、消化不良になりました。もっとテスト結果の分析があればと良いのにと思うところです。

出せないデータも多いのでしょうが、結果を元に自身の現状を考えたい人には、より参考になったと思ってしまいました。

・考え方がとてもタメになったところ

そんなことを言いながらも、テスト作成に関わっていた関係者の体験談で、文章を丁寧に読み込み、分からない言葉を調べて、うやむやにしないだけで、読解力、文章作成力が上がるというのは、今後の本や資料の読み方の参考になると思います。

速さばかりが良いとは限りません。キーワードを拾う、流し読みをすると理解出来なくなるのは、本質だと思います。

・こんな人にオススメです

相手に文章がわかりにくい、話していることが分からないと言われ、悩んでいるビジネスパーソンには、おすすめです。

悩んでいることの解決のヒントになることが書かれていると思います。

ベストセラー本なので、今更ですが、是非手に取ってみてください。